物語の入り口
小さな者たちの、大きな反逆。
身近な道具が勝手に動き、おとなしかった妖怪たちまで強気になる。霧の湖から人里近く、満月の竹林、空の魔力嵐へ進むと、逆さに浮かぶ城が姿を見せる。中心にあるのは、弱い者が力を求める願いと、打ち出の小槌がもたらす力の代償だ。
このページでは「東方言えるかな」の画像で紹介した人物を中心に、能力・性格・関係・住まいをたどります。ほかの作品から再び登場する人物や、画像のない登場人物についても、作品の流れに沿って補足しています。
舞台を知ると、人物が見えてくる。
霧の湖・人間の里・迷いの竹林
序盤は地上の身近な場所を巡る。わかさぎ姫、赤蛮奇、影狼はそれぞれ異なる暮らしを送り、普段の性格と異変の影響下での行動が異なる。
逆さの輝針城
空に現れる逆さの城。打ち出の小槌と小人族の過去に結び付く。上下が逆転した姿に、本作の下克上という主題が重なる。正確な位置や各部屋の用途は明らかになっていない。
魔力の嵐
九十九姉妹や雷鼓に出会う空の舞台。付喪神の力の出所を追う場所であり、全員の定住地と同じではない。
東方輝針城の人物・能力早見表
名前を選ぶと、その人物の詳しい紹介に移動します。能力の説明と住まい、周囲の人との関係を合わせて読むと、物語での役割も見えてきます。
人数はこのページの個別紹介対象です。全登場人物の総数・新規登場人数という意味ではありません。
一人ひとりの物語
1面ボス
わかさぎ姫
Wakasagihime

霧の湖で出会う淡水の人魚。普段は歌ったり石を拾ったりして穏やかに暮らす妖怪で、本作の敵対的な振る舞いには異変の影響がある。水の中で力が増す能力は、暮らす環境との結び付きが分かりやすい。海の王国から来た姫、という筋書きは原作には示されていない。
- 登場
- 1面ボス
- 能力
- 水中だと力が増す程度の能力東方輝針城・製品版附属設定
どんな性格?
おっとりしており、本来は人間への敵意がない。本作で見せる敵対的な振る舞いには異変の影響がある。
人物とのつながり本作では小槌の魔力の影響を受けた妖怪の一人。針妙丸の直属の部下という説明ではない。
設定をもう少し詳しく
『姫』という名前でも、王家や王国への所属は確認されていない。力が増す能力には、水中にいるという条件がある。
2面ボス
赤蛮奇
Sekibanki

人間の里に紛れて暮らす妖怪。首が長く伸びる姿だけでなく、頭を体から離して飛ばす姿が特徴となる。後年の『幻存神籤』でも飛頭蛮という古典的な型との関係が説明される。人里は人間しかいない場所ではない、という世界観を身近に感じさせる存在だ。
- 登場
- 2面ボス
- 能力
- 頭を飛ばせる程度の能力東方輝針城・製品版附属設定
どんな性格?
プライドが高く、周囲の流行を斜めに見がち。人間にも妖怪にも積極的には打ち解けない。
人物とのつながり本作では小槌の影響を受ける一人。目立った主従や血縁は原作設定に示されていない。
設定をもう少し詳しく
ゲームで現れる複数の頭が、本当に増殖した頭なのかは明確ではない。『幻存神籤』の作者コメントでも、その点は疑問として残されている。
参照:『東方輝針城』製品版おまけ / 『東方幻存神籤』人物欄:赤蛮奇
人物一覧へ戻る ↑3面ボス
今泉影狼
Imaizumi Kagerou

迷いの竹林で暮らす狼女。満月に関係する能力を持つが、変身しても理性を失わないところが特徴だ。後年の作者コメントではニホンオオカミのイメージや、服に花札の意匠を取り入れたことも説明される。狼女という恐ろしげな呼び名に対して、普段の人物像は落ち着いている。
- 登場
- 3面ボス
- 能力
- 満月の夜に狼に変身する程度の能力東方輝針城・製品版附属設定
どんな性格?
普段は冷静で、満月に毛深くなることを気にしている。本作で凶暴に振る舞うのは、異変の影響を受けた状態。
人物とのつながり小槌の魔力の影響を受けた地上の妖怪の一人。永遠亭の近くにいても、その住人や従者というわけではない。
設定をもう少し詳しく
狼に変身できる条件は満月の夜で、いつでも好きな動物へ変われるわけではない。衣装に花札の意匠を取り入れたことは、後年の作者コメントで語られている。
参照:『東方輝針城』製品版おまけ / 『東方幻存神籤』人物欄:今泉影狼
人物一覧へ戻る ↑4面のボスまたは中ボス・Extra中ボス
九十九弁々
Tsukumo Benben

古い琵琶の付喪神で、九十九姉妹の姉役。『幻存神籤』の作者コメントでは、道具としては古くても自我を持ったのは最近だと説明される。楽器の製造からの年数と、妖怪として過ごした年数は別。人間の演奏家ではなく、楽器そのものが意思を得た妖怪である。
- 登場
- 4面のボスまたは中ボス・Extra中ボス
- 能力
- 自ら音を発して演奏できる程度の能力東方輝針城・製品版附属設定
どんな性格?
冷静で大人びた姉役。勝ち気な八橋との違いが、二人を覚える目印になる。
人物とのつながり八橋とは同じ頃に付喪神となった仲間で、血縁の姉妹ではない。雷鼓から力を保つための方法を教わる。
設定をもう少し詳しく
4面では、選んだ装備によって弁々と八橋の担当が入れ替わる。弁々が必ず4面ボスになるわけではない。
参照:『東方輝針城』製品版おまけ / 『東方幻存神籤』人物欄:东方幻存神签/九十九弁弁 / 公式作品・附属資料の転載
人物一覧へ戻る ↑4面のボスまたは中ボス・Extra中ボス
九十九八橋
Tsukumo Yatsuhashi

古い琴の付喪神で、九十九姉妹の妹役。弁々と同じ能力名でも、もとになった楽器と性格が異なる。『外来韋編』の人妖名鑑でも、二人は小槌の魔力で目覚め、異変後に雷鼓の知識を得たと説明される。楽器が自分の意思を得るという本作の主題を担う二人だ。
- 登場
- 4面のボスまたは中ボス・Extra中ボス
- 能力
- 自ら音を発して演奏できる程度の能力東方輝針城・製品版附属設定
どんな性格?
勝ち気で無鉄砲。弁々の落ち着きと対比させると、同じ付喪神でも個性がはっきりする。
人物とのつながり弁々を姉と呼ぶが血のつながりはない。異変後の自立には雷鼓が関わる。
設定をもう少し詳しく
八橋の楽器は琴で、弁々は琵琶。『姉妹』は二人の関係を表す呼び名であり、血縁関係ではない。
参照:『東方輝針城』製品版おまけ / 公式作品・附属資料の転載 / 『東方幻存神籤』人物欄:东方幻存神签/九十九八桥
人物一覧へ戻る ↑5面ボス
鬼人正邪
Kijin Seija

下克上を企てる天邪鬼。立場や上下が覆る本作の中心的な仕掛けに関わる。『幻存神籤』の作者コメントでも、未来の展望より反抗そのものへ向かいがちな性格が語られる。弱者の言葉を用いる一方で、その行動は誰にでも公平な善意から生まれたものではない。
- 登場
- 5面ボス
- 能力
- 何でもひっくり返す程度の能力東方輝針城・製品版附属設定
どんな性格?
他者と逆のことを好み、嫌われることさえ喜ぶ。協調を当然のものとしない反抗的な性格。
人物とのつながり小槌を使える針妙丸をそそのかす。二人は異変では協力するが、対等で誠実な情報共有をしていたわけではない。
設定をもう少し詳しく
種族は天邪鬼で、萃香や勇儀のような鬼とは異なる。名前に『鬼』が含まれていても、同じ種族というわけではない。
参照:『東方輝針城』製品版おまけ / 『東方幻存神籤』人物欄:鬼人正邪
人物一覧へ戻る ↑6面ボス
少名針妙丸
Sukuna Shinmyoumaru

一寸法師の末裔で、小人族の秘宝・打ち出の小槌を使う人物。願いを形にする道具には代償があり、力を得ればすべて解決する物語ではない。小さな体と大きな願いの対比が本作の核になっている。正邪の話を信じて行動した経緯まで読むと、終盤の争いの見え方が変わる。
- 登場
- 6面ボス
- 能力
- 打ち出の小槌を扱う程度の能力東方輝針城・製品版附属設定
どんな性格?
弱い者の境遇を変えたいと考える。一方、小槌の過去や代償を十分に知らず、正邪に利用される。
人物とのつながり一寸法師の末裔。正邪とは下克上のため協力したが、正邪から吹き込まれた歴史には嘘がある。
設定をもう少し詳しく
打ち出の小槌を扱えるのは小人族。誰にでも使える万能の道具ではなく、針妙丸の体の大きさもその魔力によって変化する。
参照:『東方輝針城』製品版おまけ / 『東方幻存神籤』人物欄:东方幻存神签/少名针妙丸
人物一覧へ戻る ↑Extraボス
堀川雷鼓
Horikawa Raiko

和太鼓から生まれた付喪神。自分を動かす力に危うさを感じ、新しい楽器と奏者の力へ切り替える道を選ぶ。異変を起こした魔力の影響を自覚し、それから自立しようとする点が重要だ。雷を思わせる名前と舞台を持つが、種族は和太鼓から生まれた付喪神である。
- 登場
- Extraボス
- 能力
- 何でもリズムに乗らせる程度の能力東方輝針城・製品版附属設定
どんな性格?
状況を見抜いて大胆に決断する。道具にも自分の意思で楽しむ自由がある、という姿勢を持つ。
人物とのつながり九十九姉妹に、元の道具へ戻らないための方法を伝える。小槌の力に従い続ける立場ではない。
設定をもう少し詳しく
出自は和太鼓の付喪神で、本作中に新しいドラムへと力の源を切り替える。何でも無制限に精神支配できる演奏能力とは説明されていない。
参照:『東方輝針城』製品版おまけ / 『東方幻存神籤』人物欄:堀川雷鼓
人物一覧へ戻る ↑人物の関係から、物語を読む
読む前後に、気になること
画像の能力名と本文が違う場合は?
動画用カードには短縮した言い方や、別作品での表記が含まれます。本文は参照資料の能力名を示し、確認できた違いを画像の下や紹介欄で補足しています。
登場したステージが、その人の家なの?
必ずしも同じではありません。自宅・活動拠点・出会う場所を分けて記載しています。所在地が分からない場合に、ステージ背景から家の場所を作ることはしていません。
背景イラストは公式の風景?
いいえ。このブログのために新しく制作した二次創作です。舞台の雰囲気を楽しむ絵としてご覧ください。建物の構造や位置関係を示す公式資料ではありません。
名前から、次の物語へ。
誰と暮らし、何を守り、どんな力を使うのか。
つながりが分かると、あの一枚のイラストが
幻想郷への入り口になります。
参考資料・出典とクレジット
公式サイトと、原作付属文書・書籍の転載先を区別して参照しています。THBWiki・Touhou Wikiは非公式サイトです。書籍の作中人物による推測や証言を、無条件の確定設定にはしていません。全資料の現物照合・全ルートの実機確認を行ったという意味ではありません。
- 公式サイト上海アリス幻樂団『東方輝針城』公式紹介 ↗
Web閲覧結果は文字コード崩れあり
- primary-reprint『東方輝針城』製品版おまけ ↗
- primary-reprint『東方幻存神籤』人物欄:赤蛮奇 ↗
- primary-reprint『東方幻存神籤』人物欄:今泉影狼 ↗
- primary-reprint『東方幻存神籤』人物欄:东方幻存神签/九十九弁弁 ↗
- primary-reprint公式作品・附属資料の転載 ↗
- primary-reprint『東方幻存神籤』人物欄:东方幻存神签/九十九八桥 ↗
- primary-reprint『東方幻存神籤』人物欄:鬼人正邪 ↗
- primary-reprint『東方幻存神籤』人物欄:东方幻存神签/少名针妙丸 ↗
- primary-reprint『東方幻存神籤』人物欄:堀川雷鼓 ↗
原作:東方Project/上海アリス幻樂団・ZUN。黄昏フロンティア制作の公式作品および公式書籍も出典に沿って参照。
画像:本ブログ制作者が動画用にAIで制作した人物イラストと、本記事用にAIで制作した風景。公式立ち絵・公式MVの画像ではありません。
きっかけとなった楽曲:森羅万象 × ちょこふぁん「東方言えるかな」。非公式の人物紹介記事です。
