物語の入り口
虹の市場で、力を手渡す。
人間や妖怪の力が封じられたアビリティカードが流通し始める。誰が作り、なぜ取引されるのかを調べて妖怪の山を登ると、鉱物を掘る者、商売を仕組む天狗、取引を司る神のつながりが見えてくる。山の経済と信仰が交差する物語。
このページでは「東方言えるかな」の画像で紹介した人物を中心に、能力・性格・関係・住まいをたどります。ほかの作品から再び登場する人物や、画像のない登場人物についても、作品の流れに沿って補足しています。
舞台を知ると、人物が見えてくる。
妖怪の山
山麓から山童の暮らす森、高地の賭場へと人々の商売がつながる。妖怪の山は自然だけの場所ではなく、技術・経済・異なる種族の関係を持つ社会でもある。
虹龍洞
龍珠を掘り出す鉱坑。奥には人間が呼吸できない無酸素域があり、魅須丸が主人公に危険を知らせる。地下の資源と採掘をめぐって、それぞれの思惑が交差する場所である。
月虹市場
最初のカード取引は月の虹が架かった夜に山頂で行われた。終盤の出会いも月虹の夜空を舞台にする。千亦の家が月にある、虹の上に常設商店街がある、といった設定ではない。
東方虹龍洞の人物・能力早見表
名前を選ぶと、その人物の詳しい紹介に移動します。能力の説明と住まい、周囲の人との関係を合わせて読むと、物語での役割も見えてきます。
人数はこのページの個別紹介対象です。全登場人物の総数・新規登場人数という意味ではありません。
一人ひとりの物語
1面ボス
豪徳寺ミケ
ごうとくじ みけ

三毛猫として生まれた招き猫。白猫を基準とする周囲から外見を理由に疎まれ、十分な修業を受けられなかった。山で暮らす今の姿には、古い集団の物差しから離れた開放感がある。
- 登場
- 1面ボス
- 能力
- お金かお客を招き入れる程度の能力『東方虹龍洞』付属キャラ設定
どんな能力?
客か金銭の片方を呼び込むと、もう片方が遠ざかる性質を持つ。商売に便利そうな能力名でも、両方が同時に増えるわけではないところが彼女らしい難しさである。
どんな性格?
三毛である自分を否定されても、それを恥じて従うのではなく受け入れている。引き取り手がなくなったことさえ、新しい暮らしを始める機会として捉えた。
人物とのつながり招き猫の社会を離れ、幻想郷の山で新しい生活を始めた。名字は豪徳寺だが、現在も寺の境内で暮らす普通の猫という設定ではない。
設定をもう少し詳しく
お金と客を同時に招けるわけではなく、一方を呼ぶともう一方が遠ざかる。その不器用さも能力の特徴となっている。
参照:東方虹龍洞 付属omake・キャラ設定 / 東方虹龍洞 霊夢ルート日本語ゲーム本文
人物一覧へ戻る ↑2面ボス
山城たかね
やましろ たかね

妖怪の山で集団生活する山童たちのまとめ役。森で暮らす技術に加え、お金の仕組みや商売にも詳しい種族である。豊かな自然と発達した経済が同居する、山の社会を教えてくれる人物。
- 登場
- 2面ボス
- 能力
- 森の気を操る程度の能力『東方虹龍洞』付属キャラ設定
どんな能力?
森の気を扱うのが能力。森林生活の熟練と結びつくが、あらゆる植物を無制限に生み出す能力と同一ではない。山童は技術面でも高度な仕事を担っている。
どんな性格?
リーダーになった理由は、ほかの山童より少し言葉遣いが丁寧だったためと説明される。特別な王家の出身だから偉いといった設定ではなく、集団の中の身近な差が地位につながっている。
人物とのつながり河童とは互いをからかうライバル関係。しかし製造と商売の両面で協力も必要であり、競争と相互依存が同居している。
設定をもう少し詳しく
種族は山童。河童とは近い関わりを持ちながら、森で暮らす独自の集団を築いている。
3面ボス・賭場の胴元
駒草山如
こまくさ さんにょ

妖怪の山の高地で賭場を開く山女郎。駒草太夫という呼び名でも親しまれ、天狗や河童、山童といった山の住民が集う場を営んでいる。煙管を持つ姿は、この仕事と能力をよく表している。
- 登場
- 3面ボス・賭場の胴元
- 能力
- 煙草の煙で精神を操作する程度の能力『東方虹龍洞』付属キャラ設定
どんな能力?
山で採れる煙草の煙を使って、気分を落ち着かせたり高めたりする。能力は賭場の興奮が混乱へ変わるのを防ぐためにも使われている。心を扱う力が、場の運営に結びついた例である。
どんな性格?
勝負の熱気を管理する立場から、山の社交と娯楽に通じている。アビリティカードにも賭けの題材となる面白さを見いだし、煙草の力を場の運営に生かしている。
人物とのつながり本編では虹龍洞の入口を見張るが、中が危険なことも理由に含まれる。洞口にいたから鉱山の所有者、あるいは採掘計画すべての黒幕というわけではない。
設定をもう少し詳しく
本名は駒草山如で、駒草太夫は通称。原作で描かれる生業は、山の高地での賭場の運営である。
参照:東方虹龍洞 付属omake・キャラ設定 / 東方虹龍洞 霊夢ルート日本語ゲーム本文
人物一覧へ戻る ↑4面ボス・勾玉を作る神
玉造魅須丸
たまつくり みすまる

古い鉱物を用いて勾玉を作る神。虹龍洞の採掘を知り、鉱物の悪用と山の環境を心配して調査に来ていた。洞窟で会うのは、そこで人間を待ち伏せして暮らしているからではない。
- 登場
- 4面ボス・勾玉を作る神
- 能力
- 勾玉を作る程度の能力『東方虹龍洞』付属キャラ設定
どんな能力?
勾玉には魂に関わる性質があり、能力や気質、記憶の一部を写し取れる。小さな装身具に見えても、中には生き物に関する情報を収められる道具なのである。
どんな性格?
資源を掘り尽くして放置された鉱山を見てきた経験があり、目先の利益だけで採掘が進むことを警戒する。主人公には奥の無酸素域の危険を知らせ、引き返すよう促す。
人物とのつながり霊夢の使う陰陽玉を作ったことが、霊夢ルートで語られる。カードに関わる鉱物にも詳しいが、採掘事業を進める飯綱丸の単純な部下ではない。
設定をもう少し詳しく
勾玉を作り、魂に関わる情報を写し取る力が示される。何でも創造したり、相手の能力を完全に奪ったりする力とは説明されていない。
参照:東方虹龍洞 付属omake・キャラ設定 / 東方虹龍洞 霊夢ルート日本語ゲーム本文
人物一覧へ戻る ↑5面中ボスほか・飯綱丸龍の側近
菅牧典
くだまき つかさ

飯綱丸の側近として動き、千亦や百々世との連絡にも関わる管狐。それぞれから相談を受けるほど信頼される一方で、その助言が相手の欲や不安を刺激し、対立を大きくしていく。
- 登場
- 5面中ボスほか・飯綱丸龍の側近
- 能力
- 魂の弱い所に入り込む程度の能力『東方虹龍洞』付属キャラ設定
どんな能力?
魂の弱さへ入り込む力は、会話や助言の形で表れる。得になる話に見えても、その先に破滅的な結果が待つことがあり、相手の欲や不安に触れる言葉が恐ろしさにつながる。
どんな性格?
有能で頼もしい補佐役という顔を見せながら、混乱を生む人物。霊夢ルートでも、飯綱丸と千亦の対立が深まる状況に面白さを感じている様子が見える。
人物とのつながり飯綱丸の側近でありながら、千亦や百々世とも連絡を取り合う。三者の信頼や利害の間を動くことが、物語での重要な役目である。
設定をもう少し詳しく
付属設定では5面中ボスとして紹介され、後の複数の場面にも姿を見せる。4面中ボスの陰陽玉とは別の存在である。
参照:東方虹龍洞 付属omake・キャラ設定 / 東方虹龍洞 霊夢ルート日本語ゲーム本文
人物一覧へ戻る ↑5面ボス・鴉天狗の大将
飯綱丸龍
いいずなまる めぐむ

山頂付近に住む大天狗の一人。天狗社会で指示を出す上位者であり、社会を維持し発展させる責任を負っている。龍珠の性質に着目し、アビリティカードを使う商売の仕組みを考えた。
- 登場
- 5面ボス・鴉天狗の大将
- 能力
- 星空を操る程度の能力『東方虹龍洞』付属キャラ設定
どんな能力?
能力は星空を操ること。カード事業を企画する知恵や、大天狗としての地位も持つが、星空の力が及ぶ具体的な範囲や限界は詳しく示されていない。
どんな性格?
単発の商品の販売より、交換が続く仕組みの利益に目を向ける計画家。権限を持つが、普段の命令のすべてを私欲のために出す人物としては描かれていない。
人物とのつながり典を側近として使い、親友の百々世に採掘を依頼する。千亦とは協力して市場を開くが、商売の成功で千亦が力を取り戻すと、目的の違いが対立へ変わっていく。
設定をもう少し詳しく
本人は龍という種族ではない。また天魔と同一人物とも記されていない。
参照:東方虹龍洞 付属omake・キャラ設定 / 東方虹龍洞 霊夢ルート日本語ゲーム本文
人物一覧へ戻る ↑6面ボス・市場を司る神
天弓千亦
てんきゅう ちまた

市場での取引によって、物を以前の所有者から切り離すことを司る神。カードを売買する仕組みは、飯綱丸にとって商売である一方、千亦には神としての力を取り戻すための営みだった。
- 登場
- 6面ボス・市場を司る神
- 能力
- 所有権を失わせる程度の能力『東方虹龍洞』付属キャラ設定
どんな能力?
能力の中心は所有権の切り離し。カードに複製された力が新たな持ち主のものとなるには、決められた売買の手順が必要で、拾ったり奪ったりするだけでは同じ結果にならない。
どんな性格?
飯綱丸に利用されることを承知で手を組む、自分の目的を持った神である。受け身の被害者ではなく、取引の成功を通して立場を変えようと考えていた。
人物とのつながり飯綱丸とは共通事業の協力者であり、利権をめぐる対立相手でもある。典や百々世も最初の市場に参加した。カードを回収したい霊夢の行動は、千亦から見ると市場への攻撃になる。
設定をもう少し詳しく
所有権を失わせる力は、市場で物を手放し、新しい持ち主へ渡す仕組みに結び付いている。単に他人の物を盗む能力とは異なる。
参照:東方虹龍洞 付属omake・キャラ設定 / 東方虹龍洞 霊夢ルート日本語ゲーム本文
人物一覧へ戻る ↑Extraボス・虹龍洞の採掘担当
姫虫百々世
ひめむし ももよ

虹龍洞を掘り進める大ムカデの妖怪。強力な魔力と恐ろしい評判のため近づく者は少ないが、飯綱丸は会うことをためらわない親友であり、採掘の仕事を持ちかけた相手でもある。
- 登場
- Extraボス・虹龍洞の採掘担当
- 能力
- 龍を食べる程度の能力『東方虹龍洞』付属キャラ設定
どんな能力?
龍さえ近寄らないと恐れられる一方、実際に龍を食べられるかは付属設定でも未確認とされる。能力名にはその評判が表れ、物語では龍珠を掘り出す力仕事を担っている。
どんな性格?
危険な侵入者の話を聞くと喜ぶ、荒々しい気質が描かれる。日々の採掘をこなしつつ、新しい相手との対峙にも楽しみを見いだしている。
人物とのつながり飯綱丸の事業で採掘を担当し、報酬として龍珠を受け取る。典からの情報も行動を動かす。魅須丸のように鉱山へ調査に来た者とは、同じ場所にいても目的が異なる。
設定をもう少し詳しく
龍を食べた具体的な実績や、東方の登場人物全体での強さの順位は確認されていない。
人物の関係から、物語を読む
読む前後に、気になること
画像の能力名と本文が違う場合は?
動画用カードには短縮した言い方や、別作品での表記が含まれます。本文は参照資料の能力名を示し、確認できた違いを画像の下や紹介欄で補足しています。
登場したステージが、その人の家なの?
必ずしも同じではありません。自宅・活動拠点・出会う場所を分けて記載しています。所在地が分からない場合に、ステージ背景から家の場所を作ることはしていません。
背景イラストは公式の風景?
いいえ。このブログのために新しく制作した二次創作です。舞台の雰囲気を楽しむ絵としてご覧ください。建物の構造や位置関係を示す公式資料ではありません。
名前から、次の物語へ。
誰と暮らし、何を守り、どんな力を使うのか。
つながりが分かると、あの一枚のイラストが
幻想郷への入り口になります。
参考資料・出典とクレジット
公式サイトと、原作付属文書・書籍の転載先を区別して参照しています。THBWiki・Touhou Wikiは非公式サイトです。書籍の作中人物による推測や証言を、無条件の確定設定にはしていません。全資料の現物照合・全ルートの実機確認を行ったという意味ではありません。
- 原作付属文書の非公式転載(THBWiki)東方虹龍洞 付属omake・キャラ設定 ↗
- 公式販売ページ東方虹龍洞 公式Steam販売ページ ↗
- 原作会話・ステージ表記の非公式転載(THBWiki)東方虹龍洞 霊夢ルート日本語ゲーム本文 ↗
原作:東方Project/上海アリス幻樂団・ZUN。黄昏フロンティア制作の公式作品および公式書籍も出典に沿って参照。
画像:本ブログ制作者が動画用にAIで制作した人物イラストと、本記事用にAIで制作した風景。公式立ち絵・公式MVの画像ではありません。
きっかけとなった楽曲:森羅万象 × ちょこふぁん「東方言えるかな」。非公式の人物紹介記事です。
