物語の入り口
明けない夜を、月の向こうへ。
本来は満月になる夜なのに、月がわずかに欠けたままになった。妖怪たちはこの異常を重く受け止め、人間と組んで調査へ出る。妖怪たちは本物の満月を取り戻すまで夜明けを止めており、満月が消える異変と、夜が明けない異変では原因が異なる。
このページでは「東方言えるかな」の画像で紹介した人物を中心に、能力・性格・関係・住まいをたどります。ほかの作品から再び登場する人物や、画像のない登場人物についても、作品の流れに沿って補足しています。
舞台を知ると、人物が見えてくる。
物語をつなぐ場所
夜の幻想郷、人間の里、迷いの竹林、その奥の永遠亭を巡る物語。月の都と地上の違い、月から逃れてきた者たち、永遠の命を与える蓬莱の薬が中心にある。永遠亭は迷いの竹林の屋敷で、輝夜・永琳・鈴仙・てゐたちが暮らす。妹紅も竹林にいるが永遠亭の住人ではない。
参照:東方永夜抄 マニュアル 日本語原文の転載 / 東方永夜抄 キャラ設定.txt(ZUN、2004年)日本語原文の転載
東方永夜抄の人物・能力早見表
名前を選ぶと、その人物の詳しい紹介に移動します。能力の説明と住まい、周囲の人との関係を合わせて読むと、物語での役割も見えてきます。
| 人物 | 登場・役割 | 能力 |
|---|---|---|
| リグル・ナイトバグ | 1面ボス | 蟲を操る程度の能力 |
| ミスティア・ローレライ | 2面ボス | 歌で人を狂わす程度の能力 |
| 上白沢慧音 | 3面ボス・Extra中ボス(白沢時) | 歴史を食べる(隠す)程度の能力 |
| 因幡てゐ | 5面中ボス | 人間を幸運にする程度の能力 |
| 鈴仙・優曇華院・イナバ | 5面ボス | 狂気を操る程度 |
| 八意永琳 | 6A面ボス・6B面中ボス | あらゆる薬を作る程度の能力 |
| 蓬莱山輝夜 | 6B面ボス(最終ボス) | 永遠と須臾を操る程度の能力 |
| 藤原妹紅 | Extraボス | 老いる事も死ぬ事も無い程度の能力 |
人数はこのページの個別紹介対象です。全登場人物の総数・新規登場人数という意味ではありません。
一人ひとりの物語
1面ボス
リグル・ナイトバグ
りぐる・ないとばぐ

多数の虫を従える妖怪。『永夜抄』では、集まった蛍が同じタイミングで光るのは、リグルのような指揮する存在がいるためだと説明される。見た目の小ささや虫への先入観で侮ると、集団を操る力に圧倒される。設定文は、怒らせて本気にさせたときの危険と、寒さや殺虫剤への弱さを併記している。月の異変の首謀者ではなく、夜の調査の途中で出会う相手。虫を率いる力と、寒さや殺虫剤への弱さが、原作設定に表れた特徴である。
- 登場
- 1面ボス
- 能力
- 蟲を操る程度の能力永夜抄/求聞史紀
どんな能力?
虫の群れを自在に動かす。個体としての身体の強さだけでなく、集まる虫の種類と数が脅威になる。
どんな性格?
怒らせると本気で反撃することは設定にある。男勝りな性格や一人称が必ず『僕』という人物像は、参照した原作設定では確認されていない。
人物とのつながり原作の人物設定では、特定の家族や主人は示されていない。
設定をもう少し詳しく
男の子ではなく、蛍の妖怪として描かれる少女。ゴキブリの妖怪という呼び方は俗称であり、原作の種族設定とは異なる。
参照:東方永夜抄 キャラ設定.txt(ZUN、2004年)日本語原文の転載 / 東方求聞史紀 リグル・ナイトバグ 日本語原文の転載
人物一覧へ戻る ↑2面ボス
ミスティア・ローレライ
みすてぃあ・ろーれらい

暗い夜道で歌い、人の判断や見え方を惑わせる夜雀。歌声に誘われると道を見失いやすく、暗い所で視力が下がる鳥目にする力も持つ。『花映塚』では歌やにぎやかな祭り騒ぎを好む性格が描かれ、『求聞史紀』でも若者に人気のある派手な曲を歌うとされる。歌い手としての楽しさと、人にとって危険な妖怪という側面の両方がある。屋台を営む暮らしは後年の資料で描かれ、永夜抄の初登場時には詳しく語られていない。
- 登場
- 2面ボス
- 能力
- 歌で人を狂わす程度の能力永夜抄/花映塚
どんな能力?
歌による惑わしに加えて、人を鳥目にして視界を奪う。能力名の動詞は資料によって異なり、永夜抄では『狂わす』、求聞史紀では『惑わす』と記される。
どんな性格?
歌とにぎやかな場所を好む。歌う楽しさを持つ一方、人を惑わせる妖怪としての危険性もある。
人物とのつながりプリズムリバー楽団と似た音楽の印象でも、同楽団の所属歌手という設定ではない。
設定をもう少し詳しく
ルーミアの闇を操る力とは異なり、歌や鳥目によって人の認識を惑わせる。屋台にまつわる目の効能も作中の話で、現実の治療法を示したものではない。
参照:東方永夜抄 キャラ設定.txt(ZUN、2004年)日本語原文の転載 / 東方花映塚 キャラ設定.txt(ZUN、2005年)日本語原文の転載 / 東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載
人物一覧へ戻る ↑3面ボス・Extra中ボス(白沢時)
上白沢慧音
かみしらさわ けいね

普段は人間の姿を取り、満月の夜には白沢へ変わる。人間の味方であり、永夜抄の事件では強大な相手から里を守るため、歴史を隠して里が見えないようにした。主人公に立ちはだかるが、人間を害するために村を消したわけではない。後年の『求聞史紀』では人里に住み、寺子屋を開いて歴史を教え、編纂する仕事が紹介される。知識が豊富で真面目な一方、授業は難しいという子供の声もある。人間の里を守る立場と、歴史を教える教師の立場を併せ持っている。
- 登場
- 3面ボス・Extra中ボス(白沢時)
- 能力
- 歴史を食べる(隠す)程度の能力永夜抄・人間時
どんな能力?
人間時は歴史を食べて隠し、白沢時は歴史を創る。『求聞史紀』では歴史を一つの視点からの記録として論じており、過去を無制限に改変する力と同じ意味ではない。
どんな性格?
人間を大切にする、知識豊富で堅い教師。能力を人間のために使う姿勢が原作に明記される。
人物とのつながり里の人間を守る。後年の資料では稗田家との資料面での関係も深い。
設定をもう少し詳しく
白沢の姿も同じ慧音で、牛の妖怪ではない。人間時の歴史を隠す力に加え、白沢時には歴史を創る力を持つ。
参照:東方永夜抄 キャラ設定.txt(ZUN、2004年)日本語原文の転載 / 東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載
人物一覧へ戻る ↑5面中ボス
因幡てゐ
いなば てい

永遠亭で暮らす地上の兎たちのリーダー。健康に気を配り長く生きるうちに、妖怪としての力を得たと説明される。見た目から幼い年齢を想像しやすいが、『求聞史紀』では非常に古い妖怪の一人とされる。いたずら好きで抜け目がなく、感情の起伏が大きい一方、臆病さも持つ。人間へ幸運を与える力があるため、竹林で姿を見つけた人が迷わず帰れるという話が生まれた。善意で必ず手を引いて出口へ案内してくれる人物という意味ではない。
- 登場
- 5面中ボス
- 能力
- 人間を幸運にする程度の能力永夜抄/求聞史紀
どんな能力?
人間に幸運を与える。迷いの竹林から出られるという話も、この幸運をそこで使った結果として説明される。
どんな性格?
いたずら好きで狡賢く、気性が激しい。幸運の力があるから常に善良という単純な人物像ではない。
人物とのつながり地上の兎のまとめ役。鈴仙は月の兎で、出身が異なる。永遠亭には輝夜・永琳らと暮らす。
設定をもう少し詳しく
名前の表記は『てゐ』で、読みは『てい』。鈴仙の実の妹という関係ではない。
参照:東方永夜抄 キャラ設定.txt(ZUN、2004年)日本語原文の転載 / 東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載
人物一覧へ戻る ↑5面ボス
鈴仙・優曇華院・イナバ
れいせん・うどんげいん・いなば

月から逃れて地上へ来た兎で、現在は永遠亭に暮らす。赤い目と、人の認識を乱す能力が特徴。名のうち鈴仙は元の名レイセンに地上向けの漢字を当てたもの、優曇華院は永琳、イナバは輝夜による呼び名と設定文に説明される。長い名前にも永遠亭での関係が表れている。『求聞史紀』では里へ薬を売りに来る暮らしも紹介され、人を避けがちな様子が描かれる。てゐと同じ兎でも、月から来た鈴仙と地上に長く暮らすてゐでは立場や経歴が違う。
- 登場
- 5面ボス
- 能力
- 狂気を操る程度永夜抄の配布設定文の表記(末尾の「の能力」が省略)
どんな能力?
後年の求聞史紀では、物事の波へ干渉して認識や感情へ影響を与える力として説明される。単なる催眠術とは異なる働きとして説明されている。
どんな性格?
求聞史紀では仕事を終えると人間を避けて戻る様子が記録される。いつも強気、あるいはいつも泣き虫という一面的な性格は、原作設定では示されていない。
人物とのつながり永琳から優曇華院、輝夜からイナバと呼ばれる。てゐを含む地上の兎たちと暮らす。
設定をもう少し詳しく
『鈴仙・優曇華院・イナバ』は、後に登場する月の兎『レイセン』とは別人。てゐとも出身や経歴が異なる。
参照:東方永夜抄 キャラ設定.txt(ZUN、2004年)日本語原文の転載 / 東方花映塚 キャラ設定.txt(ZUN、2005年)日本語原文の転載 / 東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載
人物一覧へ戻る ↑6A面ボス・6B面中ボス
八意永琳
やごころ えいりん

月にいた頃から輝夜と深い関係を持つ薬の専門家で、永遠亭に隠れ住む。輝夜の頼みで蓬莱の薬を作った過去があり、のちに地上で輝夜を守る側へ回った。永夜抄の満月を隠す仕掛けにも、その並外れた頭脳が関わっている。『求聞史紀』では、人間と妖怪を問わず診察し、それぞれに合う薬を作る日常が紹介された。知識はとても豊富だが、普通の人には話が通じにくいこともある。異変で立ちはだかる知略に加え、後年には薬師として人々を診る日常も描かれている。
- 登場
- 6A面ボス・6B面中ボス
- 能力
- あらゆる薬を作る程度の能力永夜抄(末尾に「天才。」の記述)/求聞史紀
どんな能力?
さまざまな薬を作る。蓬莱の薬だけを作る人物ではなく、後年には日常の病気や怪我の薬を扱う薬師として描かれる。
どんな性格?
非常に博識。求聞史紀では突然訪れた患者にも親切で、代金にも執着しないとされる。
人物とのつながり輝夜を守り支える。鈴仙に優曇華院という名を付けた。
設定をもう少し詳しく
輝夜を守り支えるが、母親という設定は確認されていない。咲夜を見て驚いた理由も原文では明かされていない。
参照:東方永夜抄 キャラ設定.txt(ZUN、2004年)日本語原文の転載 / 東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載
人物一覧へ戻る ↑6B面ボス(最終ボス)
蓬莱山輝夜
ほうらいさん かぐや

月の姫として育ち、禁じられた蓬莱の薬に手を出したため、地上で暮らすことになった人物。月への帰還が許された後も、自分を世話した地上の人々に心を残し、永琳とともに隠れて生きる道を選んだ。永夜抄では月との往来を断とうとして本物の満月を隠す。事件後は永遠亭の生活が外へ開かれ、後年の『求聞史紀』では古い物語を語る話術や屋敷での催しも紹介される。長い隠遁生活をしていたことと、人付き合いのできない人物であることは同じではない。
- 登場
- 6B面ボス(最終ボス)
- 能力
- 永遠と須臾を操る程度の能力永夜抄/求聞史紀
どんな能力?
永遠は変化しない状態、須臾は人間が感知できないほどの短い時として求聞史紀で説明される。咲夜の時間を操る力と同一の能力として説明されているわけではない。
どんな性格?
月では大切に育てられた我儘な姫という過去がある一方、地上への愛着や、後年の巧みな語りも描かれる。
人物とのつながり永琳とは月時代からの関係。妹紅は長年の因縁を持つ相手。鈴仙をイナバと呼ぶ。
設定をもう少し詳しく
長く隠れて暮らしていたが、後年には人と語り合い、屋敷で催しを行う姿も描かれる。能力の『永遠』は、単なる長寿を指す言葉ではない。
参照:東方永夜抄 キャラ設定.txt(ZUN、2004年)日本語原文の転載 / 東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載
人物一覧へ戻る ↑Extraボス
藤原妹紅
ふじわらの もこう

蓬莱の薬を飲み、老いも死もない身体となった人間。かつて父が輝夜の難題で恥をかかされたことから、輝夜への強い恨みを抱いた。長く生き続ける中で人間の社会を離れ、隠れて暮らすようになる。『求聞史紀』では迷いの竹林に住み、迷い込んだ人間を妖怪から助ける姿が記録されている。口数は多くなく、人と接することも得意ではないが、助ける行動がある。炎や不死鳥を思わせる弾幕が印象的だが、種族は人間である。
- 登場
- Extraボス
- 能力
- 老いる事も死ぬ事も無い程度の能力永夜抄
どんな能力?
死んでも生き返る不死の身体。設定文では空腹や痛みまで消えたわけではないとされ、何も感じない身体や無敵の状態とは異なる。
どんな性格?
人付き合いが得意ではない一方、迷った人を救う行動がある。輝夜との争いだけでなく、竹林で人を助ける暮らしも描かれている。
人物とのつながり輝夜とは互いに不死であることも関わる長年の因縁。
設定をもう少し詳しく
種族は人間で、鳳凰や不死鳥ではない。正式な能力名は不老不死に関わるもので、『炎を操る程度の能力』ではない。
参照:東方永夜抄 キャラ設定.txt(ZUN、2004年)日本語原文の転載 / 東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載
人物一覧へ戻る ↑人物の関係から、物語を読む
読む前後に、気になること
画像の能力名と本文が違う場合は?
動画用カードには短縮した言い方や、別作品での表記が含まれます。本文は参照資料の能力名を示し、確認できた違いを画像の下や紹介欄で補足しています。
登場したステージが、その人の家なの?
必ずしも同じではありません。自宅・活動拠点・出会う場所を分けて記載しています。所在地が分からない場合に、ステージ背景から家の場所を作ることはしていません。
背景イラストは公式の風景?
いいえ。このブログのために新しく制作した二次創作です。舞台の雰囲気を楽しむ絵としてご覧ください。建物の構造や位置関係を示す公式資料ではありません。
名前から、次の物語へ。
誰と暮らし、何を守り、どんな力を使うのか。
つながりが分かると、あの一枚のイラストが
幻想郷への入り口になります。
参考資料・出典とクレジット
公式サイトと、原作付属文書・書籍の転載先を区別して参照しています。THBWiki・Touhou Wikiは非公式サイトです。書籍の作中人物による推測や証言を、無条件の確定設定にはしていません。全資料の現物照合・全ルートの実機確認を行ったという意味ではありません。
- 一次資料の非公式転載東方永夜抄 マニュアル 日本語原文の転載 ↗
- 一次資料の非公式転載東方永夜抄 キャラ設定.txt(ZUN、2004年)日本語原文の転載 ↗
- 一次資料の非公式転載東方求聞史紀 リグル・ナイトバグ 日本語原文の転載 ↗
- 一次資料の非公式転載東方花映塚 キャラ設定.txt(ZUN、2005年)日本語原文の転載 ↗
- 一次資料の非公式転載東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載 ↗
作中の稗田阿求の記録。推測・目撃談・評価は客観的な確定事項へ置き換えない。
- 一次資料の非公式転載東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載 ↗
作中の稗田阿求の記録。推測・目撃談・評価は客観的な確定事項へ置き換えない。
- 一次資料の非公式転載東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載 ↗
作中の稗田阿求の記録。推測・目撃談・評価は客観的な確定事項へ置き換えない。
- 一次資料の非公式転載東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載 ↗
作中の稗田阿求の記録。推測・目撃談・評価は客観的な確定事項へ置き換えない。
- 一次資料の非公式転載東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載 ↗
作中の稗田阿求の記録。推測・目撃談・評価は客観的な確定事項へ置き換えない。
- 一次資料の非公式転載東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載 ↗
作中の稗田阿求の記録。推測・目撃談・評価は客観的な確定事項へ置き換えない。
- 一次資料の非公式転載東方求聞史紀(2006年)人物項目・日本語原文の転載 ↗
作中の稗田阿求の記録。推測・目撃談・評価は客観的な確定事項へ置き換えない。
原作:東方Project/上海アリス幻樂団・ZUN。黄昏フロンティア制作の公式作品および公式書籍も出典に沿って参照。
画像:本ブログ制作者が動画用にAIで制作した人物イラストと、本記事用にAIで制作した風景。公式立ち絵・公式MVの画像ではありません。
きっかけとなった楽曲:森羅万象 × ちょこふぁん「東方言えるかな」。非公式の人物紹介記事です。
